2025年6月8日(日)に、フランソワ・ポンポン生誕170周年記念イベントの一つとして「ポンポン・ツアー」を行いました。
「ポンポン・ツアー」は、展示室1と別館「彫刻家のアトリエ」の2か所を解説つきでご覧いただくツアーとして、年に4回程度行っています。今回は、特別に1日に2回行い(午前11時と午後2時)、最後にちょっとした体験もして頂く内容となりました。
初めに展示室1では、作品を紹介しながら、ポンポンの動物彫刻家としての歩みについてお話しました。特に、なぜポンポンがなめらかな動物彫刻を生んだのか、代表作《シロクマ》がどんなプロセスで作られたか、それぞれの背景に詳しく触れました。
「彫刻家のアトリエ」では、別館の建築やアトリエの成り立ち、アトリエの資料をご紹介しました。
さらに、今回の特別な内容として、通常、収蔵庫にしまっているポンポンの道具の一部を出してご覧頂き、参加者の方にも実際に触って頂きました。取り上げたのは、ポンポンが石彫りで使っていたハンマーとノミです。ハンマーは約2kgですが、持ってみた方は数字よりずっと重く感じることに驚かれていました。
最後に、ポンポンとアトリエにまつわる様々なエピソードもご紹介。「類人猿のようだ」と言われたポンポンの姿や、ポンポンがアトリエで鳩と暮らしていたことなどをお話しました(2024年の別館展示で、エピソードのナレーションをしてくださった加藤亮佑さんもこの日に駆けつけてくれました)。
またこのようなイベントを開催したいと思いますので、どうぞ楽しみにしてください。
*ポンポンのエピソードは ナレーションで楽しむ 別館展示「アトリエの訪問者」 | 群馬県立館林美術館 からお聴き頂けます。