開催終了 企画展

ガンドゥール美術財団の至宝 古代エジプト美術の世界展-魔術と神秘-
2016年1月5日(火) ~ 2016年3月21日(月)
紀元前3000年頃、ナイル川の流域で誕生したエジプト文明は、巨大なピラミッドや壮麗な神殿を築き、長きにわたり栄えました。今日、古代エジプト美術と呼ばれるものの多くは、神の代理人であり国を統治する王(ファラオ)と、王を取り巻く社会の上層の人々(エリート)の墓に納められた絵画やレリーフ、彫像や装飾品などです。そこには彼らの生活習慣のみならず宗教や思想までもが映し出され、今なお神秘の光を放っています。 本展は、古代エジプト美術の魅力を「魔術」をキーワードに紐解きました。 魔術的な力を帯びるとされたヒエログリフ、神性をそなえた石や貴金属などの素材、象徴的な意味と結びつけられた色に着目することで、永遠に命が続くことを渇望したエジプトの人々の強い来世信仰と世界観が浮き彫りとなったのではないでしょうか。 出品作品約150点は、世界屈指の古代エジプト美術コレクションで知られるスイス・ジュネーヴのガンドゥール美術財団の所蔵品であり、全て日本初公開となりました。石碑やレリーフ、アミュレット(お守り)、宝飾品などの貴重な作品の数々を通して、古代エジプト美術の世界をお楽しみいただきました。
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(左)《マミーボード(ミイラに被せられた木製の蓋)》エジプト第3中間期(紀元前1080-664年)ガンドゥール美術財団所蔵
©Fondation Gandur pour l'Art, Geneva, Switzerland. Photographer : Sandra Pointet
(右)《人型の棺の箱部》エジプト第3中間期(紀元前1080-664年)ガンドゥール美術財団所蔵
©Fondation Gandur pour l'Art, Geneva, Switzerland. Photographer : André Longchamp
*2点は一組ではなく別々の作品です。
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a《一対のライオンの頭部像》より
b《前後を見分ける聖なる目のアミュレット》
c《動物の頭部を把手にしたアンフォラ》エジプト新王国、ラーメス時代、第19王朝(紀元前1305-1185年)
d《トキの像》
e(左より)《聖なるトキと女神マアトのアミュレット》《トキの頭部をもつ男性像で表わされたトト神のアミュレット》《ヒヒのアミュレット》
f《太陽石板を掲げるエリート層の高官マフの像》エジプト新王国、第18王朝(紀元前1554-1305年)
g《2つの記録がのこる墳墓のレリーフ》エジプト中王国(紀元前2134-1785年)
h《神の子ホルスに授乳する女神イシスの像》
a,b,d,e,h: エジプト末期王朝(紀元前664-332年)
いずれもガンドゥール美術財団所蔵
a,b,d,e,f,h :©Fondation Gandur pour l'Art, Geneva, Switzerland. Photographer : André Longchamp
c,g :©Fondation Gandur pour l'Art, Geneva, Switzerland. Photographer : Sandra Pointet
- 会期
- 2016年1月5日(火)~3月21日(月・祝)
- 時間
- 午前9時30分-午後5時 ※入館は閉館30分前まで
- 休館日
- 毎週月曜日(ただし1月11日(月・祝)、3月21日(月・祝)は開館)、1月12日(火)
- 観覧料
- 一般820円(650円)、大高生410円(320円) ※( ) 内は20名以上の団体割引料金
※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料。
※震災で避難されてきた方は無料で観覧できますので、受付でお申し出ください。 - 主催
- 群馬県立館林美術館
- 後援
- スイス大使館、エジプト大使館 文化・教育・科学局、外務省
- 協力
- スイス インターナショナル エアラインズ、日本航空、ハーシュ・トランスポート、日本通運、XL保険
- 監修
- ロバート・スティーヴン・ビアンキ
- 企画協力
- アートプランニング レイ
