開催終了 企画展
夏の蜃気楼-自然をうつしだす現代の作家たち-
2005年6月25日(土) ~ 2005年8月31日(水)
本展では、現代作家の表現に見え隠れする自然の存在に焦点をあて、絵画、ドローイング、写真、映像、インスタレーション、パフォーマンスなど、建築空間と共鳴しながら新鮮な感覚をもたらすさまざまな表現を紹介した。出品作家は、青木陵子、稲垣智子、犬飼美也妃、加藤千尋、金田実生、小瀬村真美、長塚秀人、諸橋明香、安田千絵、吉賀あさみの10名。
自然と芸術という普遍的なテーマを考えるならば、美しい自然をうつしとりたいという欲求や、自然そのものと対峙する姿勢は、歴史的に人々の表現の根底に存在してきたが、現代においては、より鋭敏な感覚によって、自らと自然のかかわりのなかで生み出される表現が際だっているように思われる。本展でとりあげた作家たちの、自然の意味を改めて問いかけてくるような作品には、それぞれにとっての自然のイメージが、あたかも「蜃気楼」のようにたちあらわれているという考えより、展覧会のタイトルが導き出された。
展覧会の会期中には、出品作家によるアーティスト・トーク、パフォーマンス公演(会期中3回)、ワークショップ(2回)、創作体験コーナー「みんなのアトリエ」を行い、現代美術を紹介する展覧会 ににおいて、展示室での鑑賞とは異なるアプローチができるような機会を設けることができた。
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青木陵子 会場風景 -
稲垣智子《オアシス》2005年 映像、砂、電化製品 -
犬飼美也妃 ※《すってはいて》2005年6月25日 パフォーマンス
(当館展示室1) -
犬飼美也妃《すってはいて》2005年7月24日 パフォーマンス
(当館エントランスホール、カスケード) -
犬飼美也妃《すってはいて》2005年8月20日 パフォーマンス
(当館展示室1) -
犬飼美也妃《解放式》2005年8月31日 パフォーマンス
(当館展示室1、前庭) -
加藤千尋 ※《うらにわ》展示風景 2005年
石粉粘土、樹脂粘土、樹脂、顔料・アクリル -
金田実生 ※展示風景
(左より)
《膨張する宙》2003年
《夜が少しづつ降りる》2004年
《早朝に残る音》2003年 -
小瀬村真美 ※《四季草花図-春秋冬-》2005年 映像インスタレーション -
長塚秀人 ※会場風景 -
諸橋明香 ※《drifting trash and dream island 》
2005年 ミクストメディア -
安田千絵 ※展示風景 -
吉賀あさみ ※《The Other Side 1》
2005年 カラーインク、膠・テトロン布地、 木材
- 会期
- 2005年6月25日(土)~8月31日(水)
- 観覧料
- 一般400円(320円)、大高生200円(160円)
※( )内は20名以上の団体割引料金
中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料