開催終了 企画展

夜明け前

夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 I.関東編

2007年6月30日(土) ~ 2007年9月9日(日)

現在までに発見されている日本人を被写体とした最古の写真は、栄力丸という船に乗って漂流しアメリカの商船に救出された人々を写したものです。また日本で撮影された最古の写真は、ペリーに同行して黒船でやって来た写真師エリファレット・ブラウン・Jrが写したもので、日本国内に現存する物は国の重要文化財に指定されています。本展では、同じく重文に指定されている今はなき江戸城を記録した写真(東京都江戸東京博物館蔵)など、関東地方の美術館、博物館に所蔵・寄託されている幕末・明治の写真をご紹介しました。
展覧会は「であい」「まなび」「ひろがり」の3章構成になっています。日本人が被写体として写真と「であい」、開明的な藩主や科学者たちがその技術を「まなび」、ほぼ同時代に誕生した営業写真師たち、もしくは彼らが撮った写真が地域的にも内容的にも「ひろがり」を見せる。本展では写真の「開拓史」の中でのそうした展開を、良く知られた名品と、大学付属の博物館施設など所蔵のこれまであまり知られていなかった作品でたどりました。
下岡蓮杖、フェリーチェ・ベアト、小川一真といった当時の日本の写真界を代表する写真師から、小幡氏なが(おばた・うじなが)のように群馬県で活動した写真師の写真まで、幅広く揃う豪華なラインナップです。被写体としては徳川十五代将軍徳川慶喜、近藤勇、福沢諭吉といった有名人も登場する計300点以上(途中展示替えあり)の作品で、近代的芸術表現という「夜明け」を迎える以前の日本写真史の、知られざる側面をご覧いただきました。

会期
2007年6月30日(土)~9月9日(日)
前期:6月30日(土)-8月5日(日)、後期:8月8日(水)-9月9日(日)
観覧料
一般500円(400円)、大高生250円(200円)
※( )内は20名以上の団体割引料金
※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
主催
群馬県立館林美術館、読売新聞東京本社、美術館連絡協議会
協力
日本大学芸術学部
協賛
ライオン、清水建設、大日本印刷

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