開催終了 企画展

木でつくる美術

木でつくる美術

2004年6月26日(土) ~ 2004年9月5日(日)

木は古来、彫刻、工芸、建築などの立体造形において最もよく使用される素材のひとつであり、その特性を活かした造形は、我々の生活の中に息づいており、なじみの深いものとなっている。そして木の新たな魅力を見いだし制作をする芸術家の仕事は、近年特に注目を集めている。
本展覧会は、木という親しみやすい素材を入り口として、さまざまな芸術表現に触れ親しむ機会を提供することを目的とした。
まず「1 木とわたしたちのくらし」では、木という素材を知るためのパネルや見本展示をおこない、併せて木でつくられたおもちゃ、日用品、小正月のツクリモノなどを展示して、おもに群馬県で慣れ親しまれてきたくらしの中の「木のかたち」を紹介した。
次に、「2 木でえがく」では、平面作品に活かされた木のかたちを探ることとし、「絵と彫刻のあいだ-木のレリーフ」で現代作家によるレリーフ作品を展示し、「木版画のあじわい」では、板目、木口によるさまざまな近現代の木版画を紹介した。
「3 木でつくる」では、さまざまな立体作品を紹介した。「木彫のいま・むかし」では、地元の円空仏から現代作家に至る木彫の数々を展示し、「木との対話から」では、デイヴィッド・ナッシュ、戸谷成雄、岡部玄、深井隆の作品により、木を素材として制作する現代美術作家の仕事を紹介した。
展示にあたっては、岡部玄によるインスタレーション制作をボランティアのサポートのもとに行い、地域の人々に現代美術作家の制作に親しんでいただく機会とした。また、会期中は戸谷成雄によるワークショップや、創作体験コーナー「みんなのアトリエ」を開催し、木という素材に親しみながら造形への関心を高めてもらえるよう努めた。

会期
2004年6月26日(土)~9月5日(日)
観覧料
一般400円(320円)、大高生200円(160円)
※( )内は20名以上の団体割引料金
中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
主催
群馬県立館林美術館
助成
財団法人 地域創造

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