開催終了 企画展
特別展示 夢伝説 倉本麻弓とフジタマ
2007年12月5日(水) ~ 2008年3月30日(日)
人間の不可思議な精神作用がもたらす夢や、人々の日常生活に根づく無意識を照らし出す二人の若手作家、倉本麻弓とフジタマを紹介した。
倉本麻弓(1976- )は、実際に夢のなかで何度も訪れている「夢のまち」での様々な事件を、10㎝四方の小さな箱のなかに立体的に再現した作品を制作している。本展では、新作を含む「夢のまち」シリーズの箱作品に加え、夢のなかで出逢った重要なモチーフの立体作品、さらに倉本の作品をもとにした映像作品(制作:茂木薫ほか)により、展示スペース全体を彼女の夢のまちへと変貌させる展示となった。
フジタマ(1971- )は、好奇心と観察眼のアンテナでキャッチした日常のすきまに入り込み、切り紙やオブジェのインスタレーション、映像などの手法を用いながら、無意識を引き出し、固定観念を覆す世界を展開している。本展では、自作の神棚をくばり歩いた《くばる人》(2003年)、国立民族学博物館の所蔵作品から生まれた《かぞくのゆめおうこく》(2005年)の映像インスタレーションに加え、館林にて撮影された映像をもとにした新作を展示した。
夢や無意識を共通のテーマとする2人をカップリングした本展は、特異な表現方法をとるそれぞれの作品世界を伝えるため、カタログでもデザインを工夫し、右から倉本麻弓、左からフジタマの頁が始まり、さらに袋とじの頁を開けながら作品のコンセプトやデータが露わになる仕様を考案した。
- 会期
- 2007年12月15日(土)~2008年3月30日(日)
- 観覧料
- 一般300円(240円)、大高生150円(120円)
※( )内は20名以上の団体割引料金
※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料 - 主催
- 群馬県立館林美術館
- 会場
- 群馬県立館林美術館 展示室2、3