開催終了 企画展
生誕100周年記念 猪熊弦一郎回顧展-人間・都市・動物-
2004年9月18日(土) ~ 2004年11月14日(日)
20世紀を代表する洋画家、猪熊弦一郎(1902-1993)の生誕100周年を記念し、回顧展を行った。油彩、アクリルを中心に、素描も含めた、約80点をほぼ年代順に展示し、猪熊弦一郎自身が収集した民芸品などのコレクションも、併せて展示した。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の所蔵品を中心とした大回顧展であり、同館、茨城県つくば美術館、川越市立美術館を巡回した後、館林美術館が最終会場であった。当館所蔵の猪熊作品《猫と二人の子供》《猫と魚》《馬と鳥》も、巡回作品に合わせ特別に出品した。
猪熊弦一郎は、香川県高松市に生まれ、丸亀など香川県の瀬戸内海沿岸地域で育ち、1921年上京し翌年、東京美術学校(現・東京芸術大学)西洋画科に入学している。在学中から帝展に入選を重ね、人物像を中心に順調な制作活動を行った。その後色彩の鮮やかさを増したパリ時代の作品、戦中・戦後の日本で制作した作品、1955年から約20年滞在したニューヨークで描いた抽象的作品、画面に猫や鳥などが現れ、具象性を回復していった晩年の作品と、様々な作風の作品を制作している。
猪熊弦一郎は、その長い画歴を通じて、質の高い作品を生み出し続けた希有な作家であり、全画業を辿る今回の展覧会は、その幅広い魅力を知り得るまたとない機会であった。油彩作品が見たいという来館者のニーズに応えることが出来た。なお、展覧会全体の監修を木島俊介(当館館長)が務めた。
- 会期
- 2004年9月18日(土)~11月14日(日)
- 観覧料
- 一般800円(640円)、大高生400円(320円)
※( )内は20名以上の団体割引料金
中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料 - 主催
- 群馬県立館林美術館、読売新聞東京本社、美術館連絡協議会
- 協賛
- 花王株式会社
- 特別協力
- 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 財団法人ミモカ美術振興財団