開催終了 企画展

籔内佐斗司展

籔内佐斗司展「やまとぢから」

2013年7月20日(土) ~ 2013年9月23日(月)

平城遷都1300年祭の公式キャラクター「せんとくん」の生みの親として知られる彫刻家・籔内佐斗司は、日本古来の生命観と仏教的世界観を背景に、「たましい」「気」「エネルギー」といった、目に見えない不思議な力を、無邪気でユーモアあふれる「童子」の姿であらわします。
やがて、動きの一瞬をあらわす彫刻作品は、仮面舞踏団「平成伎楽団」の結成へと大きく発展し、ついに彫刻たちは動き出します。

本展のタイトルである「やまとぢから」とは、私たちの先祖が遺してくれた叡智と活力であり、次の時代を創りあげていくために今こそ本領を発揮すべきものだと作者はいいます。
展示やパフォーマンスなどを通して30年以上にわたる籔内氏の多彩な創作活動をご紹介しました。

 

〈展示内容〉
第1部 こころとからだ
籔内佐斗司が甲冑の美しさにインスピレーションを受けた「いのちの鎧」シリーズや、彼がこの世のさまざまな事象に介在すると仮想する「童子」シリーズを出品しました。

第2部 平成伎楽団
平成伎楽団は日本古来の伎楽に想を得た仮面劇であり、古くて新しいエンターテイメントとして現在その活動の場を拡げています。
そうした伎楽団にまつわる仮面や装束などを展示しました。

第3部 伝世古~文化財保護への取り組み
籔内佐斗司は、東京藝術大学大学院で学生と共に全国の彫刻文化財の保護と修復に携わっています。
そこで修復や模刻・新制作された仏像彫刻を紹介しました。

 

籔内佐斗司
1953(昭和28)年、大阪生まれ。
東京藝術大学および同大学院で彫刻を学ぶ。
その後、仏像彫刻の修復や構造技法の研究に従事した後、童子や生き物をテーマにした木彫作品を発表してきた。
2004(平成16)年からは、東京藝術大学大学院で彫刻の保存修復分野の教授として後進の指導にあたっている。

  • 《桃太郎白刃取り》 2008年 個人蔵
    《桃太郎白刃取り》 2008年 個人蔵
  • 《竜宮童子》 2010年 個人蔵
  • 《女の鎧・おつまみ》 1990年 刈谷市美術館蔵
  • 《みちのく福興し童子》 2012年 個人蔵
会期
2013年7月20日(土)~9月23日(月・祝)
観覧料
一般500円(400円)、大高生250円(200円)
※( ) 内は20名以上の団体割引料金
※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料。
※震災で避難されてきた方は無料で観覧できますので、受付でお申し出ください。
主催
群馬県立館林美術館/読売新聞社/美術館連絡協議会
協賛
ライオン/清水建設/大日本印刷/損保ジャパン
協力
籔内佐斗司工房/青山美術株式会社/東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復彫刻研究室

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